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【本】『100案思考』に勇気づけられない書き手はいない【感想】

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コピーライターさんが書く文章というのは、なぜこんなにも心にすっと入り、そして説得力があるのか。

言葉を職業にし、きっと誰よりも言葉と向き合っているからなんだろうと、ようやく気づいてきました。

(読んだ本は感想書いていかないと…)

 

今回は

100案思考 「書けない」「思いつかない」「通らない」がなくなる/橋口幸生

を読みました!

 

 

100案とかいう力技のパワーワード

(勢い余ってあえて二重表現)

 

コピーライターにかぎらず、ブログを始め「書くこと」に取り組んでいる人は読むと勇気づけられる一冊だと思っています。

もう本当にざっくりな評価

読んでよかったか(主観)

よかった!!

もう最近はこれしか言えない。

この本から「つまらないもの」にも意義があるのだと教わったから。

ボリューム(多い・ふつう・少ない)

しこたま多くはないけど、決して少なくもないです。

というか、言葉が削ぎ落とされてシンプルな分、情報量は意外と詰まっていると思います。そこに気づけるかどうか。

内容の難しさ(むずかしい・ふつう・やさしい)

やさしい。

本当にわかりやすい言葉で書いてくれている。神!(語彙力)

筆者紹介(簡単に)

橋口幸生(はしぐち ゆきお)

コピーライター/クリエイティブ・ディレクター

(Twitterあります。ちなみに私もフォローしています)

数々の賞を受賞している。

代表作に「ガーナチョコレート」(ロッテ)、「スカパー!堺議員シリーズ」「出前館」「鬼平犯科帳25周年記念ポスター」など。

著書『言葉ダイエット』(宣伝会議)、『100万回シェアされるコピー』(誠文堂新光社)

※「100案思考」本の帯から引用

内容

「アイデア」は才能ではない。ノウハウである

ページをめくって一番最初に目に飛び込んでくるこのフレーズ。

そのフレーズどおり、「アイデア」を出すノウハウ本。

ただ魔法のように簡単にできるものではない。

そう、ポンポンと名案が思い浮かぶようになる魔法は、どこにも存在しないのです。

著者もはっきりと名言してる。

では、そのアイデアを出すノウハウとはなにか?

著者は「数多く出すこと」と回答している。

名案を出すことは難しいけど、アイデアを数だけなら誰でもできる。でも、意外と誰もやらない。

「100案」と本のタイトルにもあるように、たくさん数を出すことが大切だと述べている。

ただ、やみくもに100案出そうとするとせいぜい30案くらいで息切れする。

100案出すための思考法をお伝えしよう、というのがこの本の根幹である。

印象に残ったワード

つまらないアイデアすら出せない人に、最高の1案を出せるわけがない

最高の1案は、山ほどのつまらない案の中に、ひっそり埋もれているものなのです。

これこそ、私が「つまらないもの」にも意味や価値があるのだと思った瞬間でした。

名案を出そうとすると、私もうーんと唸って結局何も出せず時間ばかり過ごすタイプの人間です。

本の感想を書くにしても、良い表現がないか、など本当にささいなことで考えこんで筆が進まない(キーボードなので指が動かない)ことが多々ありました。

しかし、「数多くのつまらないものの中に、素晴らしいものは埋もれている」。

そう考えると、つまらないものを書くのも悪くないのかなと思うのです。

というか、つまらないものを書けないようだと素晴らしいものを書けるはずがない。

 

つまらないものを書いていいんだ。

 

文章を書く私の背中を後押ししてくれる言葉でした。

ネガティブ思考は素質十分

「アイデア」という言葉には、オシャレで前向きでポジティブな雰囲気があります。実際、いいアイデアは世の中にポジティブな変化をもたらすものです。しかし、アイデアはを出す過程までがポジティブかというと……そんなことはありません。

まさかのネガティブ思考について言及。そしてネガティブな感情や考えから生まれたアイデアもあり、思考の使い方も教えてくれています。

◇靴ひもを結ぶのが面倒くさい。なぜか必ず斜めになるし。

→靴ひものないスニーカーを開発できないか?(これはナイキが実際に発売しました)

日常のプチ嫌なことも、実はアイデアの種。

良いアイデアを生み出そうとなると、考えもネガティブだといけないのではと思ってしまいます。というか、世の中の流れ的に「ネガティブ=いけないこと」という図式が出来上がっているようにも思えます。

 

実はそうじゃない。

 

ネガティブも役に立つ、思うことは別にいいんだと安心させてくれます。

ただし

仕事の上では、ネガティブは思考に留めて、けっして言葉はしないようにしてください。

やはり、言葉にしないように、と注意喚起があります。

「悪い言葉を発すると、悪い言葉は必ずあなたを悪いところへ連れて行きます。いい言葉を発すると、いい言葉は必ずあなたをいいところへ連れて行きます。」

(中略)

『読みたいことを、書けばいい。』(ダイヤモンド社)の著者でもある田中泰延さんは、こう語っています。ネガティブな言葉ばかり発している人には、ネガティブな仕事が集まるようになります。これは精神論ではなく、きわめて論理的で現実的な流れなのです。

まあ、そりゃそうだという話です。

人やなにかの悪口ばかり言っている人には私も近づきたくないです(切実)。

あくまで、思考が役に立つというもので、その他の発散はヨソでということです。

読んでよかった理由

もう既に書いているけど、「つまらないものを書いていい」というメッセージが私にとって文章を、記事を書くひと押しになっています。

 

どんなことでも書いていい。まずは書く。量産する。

見てくれとか今はどうでもよくて、とにかく書く。

 

私は思ったことを文章にするのが好きだ!

 

という思いに気づけたことも、私にとっては宝でした。

あと、今思い出しましたが「アイデア出すにはインプットが8割」というのも嬉しかったです。なにせ本を読んだりYou Tube見たりする時間も好きですし。

アイデアは新規のものじゃなくて既存と既存の組み合わせというのもよかったですね(今更ながら思い出す)。

0から生み出さなくていいんです。これだけでも十分ハードルが下がります。

おわりに

ちなみに「100案思考」のノウハウの中身を1%も書いてないです(真顔)。

著者様はアイデアを仕事にしているので発想というか視野が幅広いので、着眼点だけでも学びになると個人的には考えています。子供の視点とか、忘れてたなぁ…と自分は思いました。

この本を読んでから橋口さんに注目するようになりました(ミーハー)。

 

ハイ、

アイデアとか仕事でなくても活かせるところはあると思います。

今パッと思いついたのは、「夏休みの宿題でお子さんが取り組む前に親御さんたちがまず一読する」のはいかがでしょうか(何様のつもり)、というもの。

 

子どもは既にアイデアの塊なので、それをいかに妨げずサポートできるかは保護者のアイデアの柔軟性かと個人の経験から思っています。※あくまで経験論なので適当に聞き流してください。

というか、子供心に帰れる本でもあるので夏休みの(親たちの)課題図書に私は推薦します。

 

ハイ、(二度目)

というわけでぜひ一読してみてくださいね!!(無理くりクロージング)

それでは!!