※1分間で読めるくらいに記事にしています。
※前回のお話
【備忘録】
行動経済学のお話。
タイトルに惹かれて買った。
韻を踏んでいる感じがもう、いいでしょ、たまらないでしょ。
と思って。
4章 社会規範のコスト
市場規範と社会規範のお話。
これではなんのことか、
と思うので
ざっくりいうと
お礼にお金を出すと逆効果になる、という話である。
感謝祭で義母が盛大にもてなしてくれているのに
婿は感謝の意を込めて(込めているのかは不明だが)
「このもてなしに300ドル、いや400ドル支払おうか」
なんて言い出して大バッシングを浴びるという出だしから始まる。
社会規範と市場規範のイメージを載せておく。
社会規範:友人や家族からの頼み事など。社交性や共同体とは切っても切れない。
市場規範:ビジネスの世界。賃金、労働など。全然ほのぼのしていない。
筆者が主張しているのは、
社会規範と市場規範をごちゃまぜにしてはいけない
ということである。
お礼をするときにそれがお金だと受け取った側の幸福度が下がる、
プレゼントの金額を明かしても同様だ。
イスラエルの託児所の話は面白かった。
~
ある託児所では
時間までに迎えに来ない親に対して
罰金を設けるというルールを追加した。
(※つまり市場規範を追加)
一見、合理的で効果がありそうだ。
ところが、効果は逆だった。
親たちはちょくちょく迎えに遅れて来るようになった。
さすがに託児所も以前の方が良い、と思ったのだろう。
罰金制度をなくしたのだ。
すると、罰金を科していた時期と変わらなかった。
失った社会規範を元に戻すには時間がかかるようだった。
~
ビジネスと気持ちをごっちゃにするなよ、
という強いメッセージが最初にあるが、
同時に、気持ち、いわば社会規範の働きかけがいかに重要かを物語っている。
(章の最後にバーニング・マンというお金ではなく物々交換のイベントを話している)
お金をもらったのにいい気がしない、
というのはここにヒントがあるかもしれないね。
と思った。
やたらフレンドリーに話しかけてきて
最終的にビジネス(お金)の話をされて嫌な気分になるのも
こういうことなんだな、って思った。
(だからTwitterのDM勧誘がキライなのかw)
今日はここでおしまい。
次のお話