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【名作】『Another/綾辻行人』が面白すぎてイッキ読みした・・・(ネタバレ少しあり)

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夜見山北中に転校した主人公、榊原恒一。肺気胸を患い、クラスに入るのが1ヶ月ずれる。遅いスタートを切り出し、クラスにいない人間である見崎鳴(みさき めい)の存在に気づいて彼女と接触する。その矢先、クラスの学級委員長桜木ゆかりが凄惨な死を遂げる。長年曰く付きの三年三組。次々死ぬクラスメートとその家族。見崎とその怪異に関係があるのか――。

 

 

やばい。

時間が経つのを本気で忘れた。

 

そのくらい、のめり込んでしまいました。

Anotherはどんな作品?

ひとことで

地方都市学校ほんわかしそうでしないホラーミステリーです


自分は先に「ひぐらしのなく頃に」をプレイしていたのでまさに「ひぐらし」を連想させる怖さでした。

10代で読んでたら相当怖かったミステリーだと思います。

作者:綾辻行人

(写真はモルカースタンドHPから利用しています)

”ぷいぷい”でおなじみ、『十角館の殺人』を始めとする「館シリーズ」で有名なミステリー作家。

きっとミステリー好きで知らない人はいないと思います。

なおデビュー作である『十角館の殺人』もゾッとするくらい面白いのでおすすめです。

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見どころを独自目線で伝える

謎解きサウンドノベルをプレイしている感覚

ちなみにちゃんと小説を読んでいます(上下巻)。

夜見山という街が舞台、病院、学校(旧校舎)、山、見崎の家…など場所が移り変わります。また主人公の榊原が謎に迫り周囲の人間もヒントとなる話をするのでまさにゲームをプレイしているかのような感覚になります。

上下巻だから相応にボリュームはあります。

上巻は「見崎鳴は存在するのかしないのか」に謎解きの焦点があてられれ、下巻は「黒幕は誰か」に焦点が当てられている感じです。

プレイのコツ:セーブポイントはないので各自しおりを使いましょう。

えげつない死

クラスメートやその親兄弟があり得ない方法で死んでいきます(イラストもおおいに意味があります)。

うん。。。とかエレベーターとか鉄串とか。。。マジむり。。。

なんなら、家に引きこもってても死にます(本当)。

あり得ない死に方です(大事なことなので二回)。そのおかげで「Anotherなら死んでた」という定型文も出来上がるくらいです。

なお本家も使っている模様

それがまた面白くて…。

黒幕の<死者>探しゲー

作品の後半で、本来ならいないはずの人間(=<死者>)がキーパーソンになることが明かされます。

 

クラスの誰が<死者>か。

みんなが気づかない内に入り込み、いなくなると存在まで消えてしまうという。

名簿やメモから名前が消えてるだけじゃなくて、ちょい怖かったシーンが…

***ちょいネタバレ入ります***

過去に怪異を止めた証言のカセットテープでそいつ<死者>の名前を何度も声に出しているのにピンポイントで雑音が入って■■と聞き取れなくなっていること

ちなみに、■■を死なせて怪異は終わったという証言。

つまり、クラスの誰か<死者>を殺さなくてはいけない、という残酷な方法。

***ちょいネタバレおしまい***

ビジュアル的にも話の流れ的にもゾッとしました。

 

<死者>については上下巻通してヒントが絶妙に分からなく散りばめられています。

私は予想を覆されました。

というかミステリーで騙されなかったことはないよ!(偏差値2の頭脳)

アホの子勅使河原(てしがわら)と、癒し系望月

この作品は彼らナシだと重た過ぎてとてもじゃないけど読み進められません!

おどろおどろしい雰囲気の中の、唯一の明るい存在。そしてアホの子、勅使河原

三年三組副担任兼美術部顧問の三神先生に惚れ(榊原から「大丈夫か少年…」と心配されるレベル)、時として榊原を思いやる望月

主人公の榊原が先生を含むクラスからひどい仕打ちを受けても、主人公に協力したのは彼らでした。もう一人いるけどそれはネタバレになる見崎

ちなみに図書室の司書、千曳センセも味方としてつよキャラです

こういう存在って現実でも本当に大事だと思うのです…(遠い目)。

最後に

Anotherはアニメもあります。

 

人がバタバタ死ぬけど謎解き学園ミステリーだから安心して見てね!

私はまだ見てないけど!!


綾辻行人さんの館シリーズどこから手を出したらよいか悩み迷っている方はAnotherいいんじゃないかな~と個人的には思ってます(経験者)。

ていうかまどマギがっこうぐらしひぐらし好きはAnother読め!!!!とぶぞ!!!!(何が)

 

それでは、良いミステリーライフを!