こんにちは。もしかしたらこんばんは。
5か月前くらいにこの本を買って、ようやく読み終えました。
(※実は時間をかけて読み進める理由があります。)
結論から言うと
人生路頭に迷った人は絶対に読んだ方がいい
くらいの名著です。
少なくとも、
- 定年退職してストレスたまっている人
- 配偶者が定年退職して家にいるようになってからストレス爆上がりな人
- 子育てを終えて空の巣症候群のようになっている人
- 仕事で燃え尽き症候群のようになっている人
- 仕事に行き詰まり勢いで退職したけど上手くいってない人
- 人生上手くいっていないと感じる人全般
は読んだ方がいいと思います。
個人的にはそれくらい推しています。
この本は何を訴えているの?
まさしく、「ずっとやりたかったことをやりなさい」です。
自分の人生を振り返ることで「本当の自分のやりたいこと」を再発見することに重きを置いています。
よく、
過去を振り返るな
現実を見ろ
自分が何をしたいかが大事だ
なんて叫ばれる世の中ですが、
この本は自分が歩んできた道、自分が何を感じてきたか、自分の過去(人生)にフォーカスをあてています。
自分のやりたいことを急に答えろと言われても無茶な話です。
特に、考えてる余地もなかった人なら尚更です。
でも、大丈夫。
この本の特徴は第1週~第12週のタスクに分かれていて、じっくり時間をかけて振り返ることになっています。
読み進めるのに時間がかかり過ぎではないか?
時間をかける価値と時間がかかる理由
せっかちな人は時間かかり過ぎてイヤかもしれません(笑)。
すべて丁寧に行うと修了するのに最低でも3か月かかります。
それでも、私は時間をかける価値はあると考えてますし、時間がどうしてもかかる部分があります。
モーニング・ページの習慣化
この本では、ノートに毎朝3ページ分自分の思ったこと考えたことを書くことをタスクとしています。
朝起きてすぐ、書く。
これをモーニング・ページと呼んでいます。
序盤では「いいからとりあえず書け」といったスタンスでしたが、後半まで読み進めるとモーニング・ページの真価を伝えています。
モーニング・ページを続ける真価は、、、
自分の心の声に耳を傾ける習慣がつく
ということだと私は解釈しています。
自分の心に耳を傾ける→自分のやりたいことが分かる→自分に嘘をつかなくなる
つまり、自分が何をしたいかが分かるようになってくるのです。
そして面白いことに、
モーニング・ページを書き続けることで行動が早くなるのです。
私も実際にやってみた分かったのですが、毎朝「あれやれ、これやれ」「もうやってもいいんじゃないの」とか自分の心の声が聞こえてそれを書くわけです。
毎回毎回言われるので、やらざるを得ないのです(笑)。
でも、なぜか「やろう!」という前向きな気持ちになれるのですよね。
自分を振り返られる量は限られている
これは完全に私の解釈ですが、自分の過去なんて一気に全部振り返られるはずないんですよね。
思い出す作業は脳の引き出しを開ける作業、とも言われます。
どこに何をしまったかわかりません。
何の手掛かりもなしに、5歳の時に一番おいしかった食べ物を思い出すことなんて難しいのです。
しかし、1週間使うことで、振り返る量は必然的に増えます。
メモワール
やはり一辺に振り返るのは難しいのか、本でも自分の人生を12に区切って1週間かけて振り返ることにしています。
12の区切り方は、単純に自分の人生年数÷12です。
60歳なら0~5歳、6~10歳と分けられます。
私は31歳だったので、2.5歳刻みにして考えてみました(最後だけ27.5~31歳としました)。
本ではさらに質問も加えられるので、その区切った年齢の時にどうだったかを振り返ります。
この作業をメモワールと呼んでいます。
ゆっくり、時間をかけることで自分の振り返りがより濃密になっていくのだと私は考えています。
アーティスト・デート
本では小難しい言い方をしていましたが、要は子供時代にワクワクしたことを今もやってみることです。
例えば、幼少期によく訪れていたパン屋さんの香りを嗅ぐこと。
絵が好きだったから行きたかった美術館に行くこと。
楽しかった高校時代の桜並木を歩くこと。等々。
すごく些細かもしれませんが、自分が心躍ることをしに行くのです。
そしてこれには条件があります。
自分1人でやることです。
1人だから、自分を存分に振り返ることができるし、郷愁に浸ることもできます。
アーティスト・デートは自分に楽しい時間を与えることを伝えています。
3つのタスクから見出せること
モーニング・ページ
ソロ・ウオーキング
アーティスト・デート
これをコツコツ行い、本に沿ってメモワールで昔の自分を振り返ってみます。
すると、不思議なことに「やりたいこと」が湧き上がってくるのです。
昔絵を描くのが好きだった、お芝居をやりたかった、でもそれはプロがやることだから、自分はやってこなかった。
今さら始めているのはバカげている。
本の中でも、タスクを進める人はそんな風にこぞって言います。
しかし、著者はこの言葉を送ります。
「始めるのに遅すぎることはない」
と。
始めるのに遅すぎることはない
著者が最も言いたいことの1つだと私は考えています。
やりたいことがあるけど、一歩踏み出せない人の背中を間違いなく押してくれる言葉。
これは本の帯にも書いてあるし、本の中にも何度も、何度も書いてあります。
私も大好きだったピアノをもう一度始めようと思います。
でも、演奏活動をしていくには30歳は遅すぎる年齢ではないか?
と不安が生まれます。
それでも、「始めるのに遅すぎることはない」と思うとやっぱりやってみよう!と勇気が湧いてきます。
それに、本に出てくる人たちは定年退職した人達ばかり。
60代70代でも遅くないのに、30代が遅すぎるわけがありません(笑)。
まとめ
やりたいことが見つからない人、
人生何をしたらよいか分からなくなった人、
そうじゃなくても元気に暮らしている人。
ぜひ読んでみてください。
誰が読んでも、きっと勇気をもらえます。
私も勇気づけられた人の1人です(照)。
それではっ