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『職業、お金持ち。』はこんな本!お金持ちマインド、インストール。【書評】

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こんにちは、りりーです。

 

先日おススメの作品を紹介して欲しい、とTwitterで募ったところ反響がありました。

その中で、普段から良くしてもらっているかなえさん@kanae_style)にご紹介してもらったこの作品。

かなえさんの元記事はこちら→職業、お金持ちの女性から学ぶこと

実際にかなえさんも行動を起こしています!!

 

職業、お金持ち/冨塚 あすか

 

レビューしていきます。

『職業、お金持ち。』はこんな感じ!

全体像をざっくりまとめてみました。

ざっくり全体像

  • 文章の口調:女の子らしい、静か、俯瞰的
  • 明るさ:★★★★(内容的に明るい)
  • 読みやすさ:★★★★★(難しい言葉や表現なし)
  • ページ数:286ページ(半日あれば十分読める)
  • 本を一言で表すとお金持ちになるマインドを教えてくれる本

内容をかいつまみ!

あらすじ

普通の私立大生、あすか

家族はお金の話、投資の話が大嫌い。周りにお金持ち、一切なし。

 

あすかはお金が好きだった。お金持ちになりたかった。

お金持ちになるにはどうすればいいか。お金持ちに聞けばいいのだ。

 

高級ホテル、銀座、六本木、足を運んだが駄目だった。

最終的にあすかは証券会社にたどり着いた。

テニサーだったので場にそぐわぬラケットバッグを抱えて証券会社に突入。

「お嬢ちゃん? ここ、銀行じゃないよ?」

柔らかく穏やかな声だった。振り向くと、どことなくえびすさまのような、大黒さまのようなあたたかみの溢れる笑顔。服装はイメージしていたお金持ちとは違ったけれど、身体中に電流が走った。

ここで”えびすさま”(あすかが付けたあだ名)という桁外れの富豪である老紳士に出会い、お金持ちになるにはどうしたらよいかを教えてもらうことになった。

大富豪、えびすさま

あすかの歳以上の孫がいるくらい高齢。しかし背筋はしゃんとしていて、ファッションも洗練されている。

そしてぶっとんだ大富豪

バッグに入らないから、とあすかにポンと1000万円程入った紙袋を手渡し「それ、あげようか?」と言う人(もちろん、教えの1つとして意味を持たせているが平然と渡しているので正気にとらえられてしまう)。

あすかに根気よく、時には厳しく、茶目っ気たっぷりでお金持ちと貧乏人の違いを教える。

作中に出てくる姪っ子さんは美人で同じくお金持ちだがクセが強いタイプ(笑)。

えびすさまの教え、第1章チラ見せ

32の教えがある中で、完全にりりーの独断の偏見でピックアップ。

01 凡人の常識は、お金持ちの非常識

これは第1章「お金持ちになりたいのなら、常識を捨てなさい」の中で1番最初に語られる話です。

あすかが、お金持ちと貧乏人は生まれた世界が違うのか聞いた時に、えびすさまは「そうか、知らないのか」と少々面食らった感じになりながらも説明をします。

 

例えば、貧乏人の常識。

「清貧は美徳」

これをお金持ちの常識に書き換えると

「貧しくいるのは罪である」

になります。

他にも、

「働かざる者食うべからず」→「働かせる側であれば自分が働く必要はない」

「お金持ちは特別な人」→「お金持ちは誰でもなれる」

「お金持ちは悪いことしてるに違いない」→「お金持ちは他人を喜ばせられる人」

等々、お金持ちには貧乏人が思いもよらない常識があります。

 

この本を大多数の貧乏人が読んでいく上で、まず大前提を立てなければなりません。

そう、常識にとらわれないことです。

したがって、私もまず最初に凡人の常識は、お金持ちの非常識をあげました。

05 お金が好きでなければ、お金持ちにはなれない

えびすさま「あすかちゃんは、お金持ちになりたいかい?」

あすか「うん!」

実はこれ、お金持ちになれるかどうか簡単に測れる質問です。

あすかは間髪入れずに「うん!」と返します。

答えは、答え方にも表れる、とえびすさまは語ります。

 

お金持ちに、お金が好きじゃない人はいない。

 

「(中略)金持ちにとって、お金を好きでいるというのは当たり前のことなんだよね。お金があるおかげで、たくさんの経験ができているのだから。金持ちほど、きちんとお金を尊重する。感謝こそすれ、嫌ったり敬遠したりする人はいないだろう」

確かにえびすさまたちはお金を大切にしている。

「ありがたいね」「おかげさまだね」が口癖だし、それこそ一円にだって敬意を払っているように感じる。

では、なぜ、貧乏な人はお金を忌み嫌うのか。

「不思議とね、貧しい人ほどお金のことを忌み嫌うんだよ。あたかも『お金のせいで』自分は貧しいのだと言いたげに。でも、そんなことはあり得ない。」

えびすさまは『お金のせいで』は勘違いも甚だしいと論じ、「お金は悪くない」「自分の扱い方が下手なせいで、上手く活用できなかっただけ」と一蹴します。

そして、「お金はきれい好き」とあすかに語ります。

不平不満を言うような、ドロドロしたところには人間だっていたくないように、お金もいたくありません。

軽やかで清潔なところにお金は集まる、と。

そして貧乏な人も『自分は不幸をお金のせいにしていた』と自覚していくことで変われるとえびすさまは伝えています。

100円のコーヒーも、500円のランチも、お金があるからこそ味わえると思えることで、お金に対する感謝の気持ちも生まれてくる。

そうなった人はもう、お金のせいにはしない、と。

 

お金に対する感情が変わる話。

お金持ちはお金に感謝をする。わが身を振り返るとお金のせいにしていたなぁ…と思う箇所がいくつか。よくよく考えると、お金が悪いことをしてはいません。

このお話は好きなエピソードです。

10 オンナは稼ぐほど愛される

「あ~あ、いるのよねぇ~、こういう人!あなた、本心では男性よりも稼ぎたくない!って思っているでしょう?」

(中略)

「稼いだら男性に嫌われるんじゃないか。稼いでいるオンナなんて可愛くないんじゃないか。お金の話がわかるオンナなんて鬱陶しいだけじゃないか、って怯えている顔をしているわよ?

稼ぐ前からそんな妄想をしてお金を得ることを躊躇する女って本当に多いけど、そんなんじゃ稼げるはずがないじゃない! 稼がない自分、稼げない自分への、ただの言い訳よね。同じ女性として恥ずかしいったらもう。そんな思考の枠の中で生きていたら、いつまでたってもお金持ちになんてなれないに決まっているわ。あーあ、おじさまが面白い子がいるっていうからどんなもんかと思ってわざわざ時間あけたのに。なんてことない、ただの小娘ね」

最初から強烈な話をする女性、不二子さん。えびすさまの姪っ子さんです。

えびすさまが不二子さんをあすかに会わせている場面での話。

結構ガツンと言っているのでドキッ!とした人やムカッ!とした人もいるのではないでしょうか(笑)。私は「ヒエ~ッ(恐怖)」と思いました。

でもこの不二子さん、美人な上に普段はアメリカに住み、ヘッジファンドにお勤めでお給料もガッポリ。さらに旦那さんも富豪だといいます。

お気に入りのいちごのパフェが運ばれて口にしたことで少し落ち着き、あすかに大事なことを伝えます。

私は稼げる自分を誇りに思っている。『女性は稼いじゃいけない』なんて一度も思ったことがない、と。

そして、世の中には

  • 稼げて
  • 愛されて
  • 美しい

女性はごまんといる、と。「あなたにもその資格はあるのだから、頑張りなさい」とあすかに伝えます。(不二子さんの人間性がここで垣間見えます)

自分の武器は何かとあすかに問い、「若い」「可愛い」「スタイルがいい」といった要因は劣化していくものだと教えます。

外見のアドバンテージがなくなったときに勝負しやすいのが

  • 知性
  • 教養
  • 可愛げ
  • 経験

そしてそれらがもたらす「自信」

本気でお金持ちに出会いたい(=お金持ちになりたい)なら、女子力(きゃぴきゃぴ)を上げるのではなく人間力を上げろ、と最後にあすかに伝えます。

不二子さん、インパクト系クセ強キャラですが言っていることはストレートな分、心にスッと入ります。

このエピソードは本当に頭をハンマーで殴られた感じがするくらい衝撃的だったので載せました。

不二子さん、女性としてカッコよすぎです。

読んだ感想

不二子さんの話といい、けっこう衝撃的なエピソードが盛りだくさんでもう、

めちゃくちゃ読み応えあったし何より私の貧乏人根性が金持ち魂に書き換えられる感じがしました。

えびすさまの、あすかに真摯に向き合う姿にあたたかみが感じられます。

あすかの素朴な疑問にも答え、貧乏な口癖を使おうものならピシッと正す。この姿勢には頭が下がります。

お金持ちは、良い人。

お金を稼いで良いんだと心から思えるようになる本です。

 

個人的には、この本を読んだ後に今人気急上昇中で有名なリベ大の『お金の大学』(両@リベ大学長)を読むと、より稼ぐということが具体的になるのではないでしょうか。

逆に言うと、この本はお金を稼ぐ具体的な方法や手法は一切書かれていません

正直言って、それを教えるのは野暮です(えびすさまも同様なことを作中であすかに伝えています)。

好みが一人一人違うように、稼ぎ方も一人一人違うのです。

おススメ度:★★★★★

お金持ちになりたい女性は読むべき一冊です。

なぜならお金持ちマインドをインストールできます。私は繰り返し読んで自分の中に叩き込みたいレベルです。

既にお金持ちの女性は…常識が書かれているのだと思います、きっと。

注意点としては、繰り返しますがお金持ちになるための手段は一切書かれていないので、具体的方法が知りたい方にはおススメできません。

というか、〇〇をすれば絶対お金持ちになれる!!という発想そのものが貧相であることを読むと痛感すると思います(数年前の私に伝えたい)。

まとめ

今回のレビューのポイントを列挙します。

  • 桁外れ大富豪が女子大生にお金持ちのルールを伝える話
  • お金持ちになるには、お金持ちの常識を知ること
  • お金を好きになること
  • 愛される女性になること

要は、ポジティブな思考を持つことがカギです。そして、常識の枠にハマらないこと。

お金持ちに興味がある方、そしてなりたい方(特に女性)はぜひ手に取ってみてください。

きっと、道が開ける手助けとなりますから。

謝辞

『職業、お金持ち。』を最初に教えてくれた、かなえさん@kanae_style)。

大事なものを、そして素敵な作品を紹介してくれたことに感謝いたします。

や、本当ありがとう!!!!

私は大切なことを受け取りました!!!

 

それではっ

 

職業、お金持ち。