こんにちは りりーです。
表紙絵に惹かれてずっと買おうか悩んでいた作品「medium[メディウム]」。
ついに買っちゃいまいた!!
話題作なのでもう紹介済かもですが、これ↓をおすすめさせてください!
ラストの衝撃がすごくて「えー!?」と声が出ます。そして「全てが、伏線」という帯の文言に激しくうなずいてしまいます。電子版ではなく、ぜひ単行本版で読んでもらいたいです!https://t.co/fzvUGiaflk— おかもも🏕️退職代行ノート (@okamomo_san) May 16, 2021
というのも、背中を押してくれた感がすごく強かったですけどね!
おかもも(@okamomo_san)さん、ありがとうございます!!
Mediumはこんな感じ!
さくっと雰囲気についてまとめました。
- 文の口調:城塚翡翠と一緒に事件を解決していく「香月史郎」の目線
- 明るさ:★★
- 読みやすさ:★★★★★
- ページ数:380ページ(ミステリーなので軽快に読める)
- 本を一言で表すと:最後まで「城塚翡翠」劇場。
殺人事件のミステリーなので明るくはないですわな。さすがに。
※ごくまれに明るいミステリーもあります。
あらすじ
推理作家、香月史郎(こうげつ しろう)。
彼は数々の事件を霊媒師、城塚翡翠(じょうづか ひすい)とともに解決していた。
関東で賑わせている連続死体遺棄事件。
その被害者となった人の母から事件の解決の依頼を受けている。
翡翠の霊媒は万能ではない。
実際に殺害された現場でないと、降霊は不可能である。
香月は依頼を受けるか悩む間に、これまで解決してきた事件を回想する。
最初の事件は、翡翠との出会いの直後に起きたものだった。
大学の後輩、結花の相談に付き合い霊媒師である城塚翡翠に会いに行き、「結花に注意を払ってあげてほしい」と忠告を受ける。
結花の悩みの解消の手立てとなるよう、翡翠は2人と行動を一緒にするが、結花は何者かによって殺されてしまう。
結花の死に負い目を感じた翡翠は結花の部屋で降霊し、事件を解決していく――。
感想
この本は間違いなく最後まで読んだらもう一度読み返します。
城塚翡翠ハンパないってぇ!!!
というのが最後まで読んだ者の感想です。
どんでん返し…になるかはわかりませんが、最後はかなり一杯食わされた感あります。
見どころはやはりなんといってもラスト。
城塚翡翠についに連続殺人鬼の手が差し掛かったときです。
「いやああぁっ……!」
翡翠は身体を捻って、脚を跳ねさせた。
少しでも距離をとろうとして、床を芋虫のように這って移動する。
だが、逃げられるはずがない。
「助けて……。助けて、ください……」
美しい貌は涙と恐怖に歪み、拘束を受けた華奢な体躯は、無様にも転がることしかできない。
描写がえちえちなので興味を引き立てますが、最後まで読めば納得ですね。
まさかこの後想像の斜め上の展開になるなんて予想できません…。
ラストこそ最大のネタバレになってしまうので書くのをはばかられますが、
作中で一番嘘をついているのは間違いなく城塚翡翠です。
うそをうそであると見抜けるはずがない
そこそこ面食らうラストです。後味が良いかというと決して良くはないです。
その点だけご注意ください…。
城塚翡翠と香月史郎の名コンビが誕生するお話では決してありません。
個人的に見事だなあ、と思うのが
物語の目線は常に○○であるというところ(この記事の序盤に書いています)。
最後のエピローグだけ翡翠のお手伝いさん、真(まこと)ちゃんになりますが、あとは一貫して○○です。
特に女性の身体について艶めかしく事細かに描かれているのは…ひょっとして…。
おススメ度:☆☆☆☆☆
期待以上のミステリーです。
闇落ちとか人間のダークさとか狂気とか
そんなのが大好きなわたしとしては最後まで面白く読みました☆
城塚翡翠の好き嫌いは分かれそうですが、わたしは好きですね。
最後の事件解決は圧巻でした。
期待を裏切られている感はありますが、きちんとエピローグまで読めば翡翠の人間性が伝わります。
ただ、何が本当で何がウソなんだろう。
最後まで不可解です。
魂とか、霊とか、夢があるんだけど、それは幻想に過ぎなかったのでしょうか・・・。
(そう思わざるを得ない)
ミステリー好きなら一度は読むことをおすすめします。
(一度読んだらもれなくもう一度読むハメになりますが…笑)
まとめ
- だまされます
- だまされます
- だまされます
- もう一回最初から読みます
伏線回収に余念がありません。
それではっ
続編も気になるところですっ