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【雑記】選挙事務をしていた頃の話をしようか

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こんにちは、りりーです。

 

 

公務員時代、選挙の時には実際の業務の傍ら選挙事務の手伝いをしました(というより協力要請がかかります)。

本日は知事選挙があったので、ちょうど昔を思い出しがてら書いてみようかと思います。

守秘義務があるので詳しくは書けませんが、さくっと読んでみてください。

 

なお、私は選挙管理委員会という「ガチ」部署には属していません。

そのため、実際に本格的に従事されている方には物足りない記事かと思います。

選挙に借り出された人間の一つの思い出や考えとして受け取ってください。

なんで選挙事務なんてやってんの

A.協力要請が来たからです。若年者がやるというのは課内の暗黙のルールなのです。

あと、お給料とは別にお金をいただけるからです。

 

…というのが私の答えです。

私の職場は女性が多い、というかほぼ女性しかいません。

そしてだいたい先輩はご結婚されてお子(小さい)がいらっしゃる。

 

選挙というのは日曜日に実施されます。

果たして、ご家庭がある方が従事して誰がお子を見ようとでも?

 

…ということで、空気を読んでここは一番の後輩が真っ先に名乗りを上げるのです。

ていうかお子とかいない、家庭なんてあってないような人間が出るのです。私のような。

 

ただ、普段のお給料とは別に選挙事務の手当が出るので、出ることにメリットは大いにありました。

空気も読めて良い後輩ぶりをアピールできる上にお金ももらえる。

わりと選挙事務は嫌いではなかったです。

 

実際に何をやってたの

まず、投票する人の流れをざっくり確認しましょう。

  1. 受付する
  2. 投票用紙をもらう
  3. 立候補者の名前を書く(書かなくても可)
  4. 投票用紙を箱に入れる
  5. 以上だ!

というのが投票する人の流れです。

会場が混んでない限りその間わずか数十秒~数分です。

 

では、実際に投票会場にいる職員は何をしているか

  1. 受付係:入場券を持ってくるので名簿に名前があるかどうか照らし合わせる
  2. 投票用紙係:ボタンをピッと押して投票用紙を渡す
  3. フリー係:イレギュラー対応やおトイレに行きたい職員の代わりをする
  4. 案内係:順番の案内や、会場はコチラですなど多岐にわたる案内をする

 

簡潔に説明するとこんな感じです。

業務自体は非常にシンプルです。

選挙立会人

あとは、職員ではありませんが必ず「選挙立会人(以下、立会人)」さんがいらっしゃいます。

立会人さんには選挙に不正がないかを見守る役目があります。

職員とは別に2~3人ほど座ってじっと見ている方々がそうです(きちんと「選挙立会人」と紙が貼られています)

投票用紙を入れようとした時、箱の中に入り切れず飛び出していると「入れて!押して入れて!」とツッコミが入ります(笑)。

あれ、他の人が取り出してしまったら非常にマズイのでしつこいくらい厳しいのです。

ミスがあるとヤバイ

選挙での大原則は「一人一票」。

凄くシンプルで当たり前のようなことです。

それ以上でもそれ以下でもないのです。

 

なので…来た人数と票の数が合わないと本当にとんでもなくマズイのです。

人数と票の数が合わないとどうなるか

 

不正を真っ先に疑われます。職員が(白目)。

 

いや、法律から投票する人も投票所を運営する人も不正はあってはいけません。

そのために立会人さんがいて、公正さを保っているわけです(大事なので2回目)。

(立会人、職員ともに質を担保できないというデメリットはあるのだけれども。)

 

しかし、残念ながら真っ先に疑われるのは職員です。

なぜなら紙も箱も管理してますから。

 

ということで、数の確認は血眼になるレベルで徹底しています。

定時的に投票人数・配った投票用紙の枚数(余りの投票用紙の枚数)を選挙管理委員会に報告するのでチェックする仕組みもできていますが、

その時点で既に数がおかしかったらヤバイので常に枚数・人数チェックはしています。

 

たいてい、係はローテーションなので同じ人が同じ係を続けることはなかったです。

時間があれば投票用紙の枚数チェックはしていましたし、投票用紙を渡すときも必ず2枚重なってないか注意しながら行っていました。

最後に回収する入場券の枚数チェックも同様です。

一見簡単なお仕事ですが、投票時間中は常にヒヤヒヤしていました。

知って欲しい真実

主に投票事務のことを書いてしまいましたが、職員側のことなんて正直言って豆知識くらいに思っていただければと思います。

ここからお伝えするのは、開票の時に経験したことも踏まえて、脚色を加えながら実際に私が体験したことや聞いたことです。

今一度選挙とは何かとか、いろいろ考えるきっかけになればいいなと思います。

「〇〇党って書きなさい」という人がいる(投票)

家族などグループで来られる方に多いです。

(察しが良い方は○○党までわかるでしょう。)

 

特に、親が子に言うパターンが多いような気がします。

 

投票の大原則は「一人一票」です。

そして一人一人、誰に投票しても良いのです(選ぶのは一人だけど)。

本来ならそれは誰にも干渉されるものではありません。家族であったとしても。

そういう場面に何回か(というか選挙のたびに)出くわしてますが、自分の中で票を投じたい人がいるなら、その人に投じて欲しいなと見ていて考えていました。

書かれるのは立候補者の名前だけでない(開票)

単純に名前が間違っているか?

それとも白紙か?

それならば、いたし方ないでしょう。

 

しかし、立候補者以外の名前も書かれます。

信じられないことに、

「フ〇ちゃん」「とにかく明るい〇村」とか立候補していない芸人さんや

「バイキ〇マン」といった架空のキャラが書かれています。

誰が書いているか。

20歳以上(今では18歳以上)の大人です。

 

投票所では職員・立会人ともに誰が何を記載しているかなんて分かりません。

見えてしまったとしてもそれを咎めることはしません。

 

ただ、なんだかなぁ…と思ってしまうのです。

 

あるいは「これでよいのか日本!」といった記載もちらほら見かけます。

 

残念ながらそのような方は立候補者にいないのでその票は無効票となります。

 

これは選挙なので、意見は届くべきところに届きません。

もっとも、意見ではなく怒りの矛先なのでしょうけれども。

 

同じく、なんだかなぁ…とやるせない気持ちになります。

若い人が来ると一気に場が明るくなる(投票)

これは良いことだと思います。

日本の人口ピラミッドを想像すればわかるように、

選挙に来るのはご年配の方が多い印象です。

 

その中で20代の方が来ると嬉しくなります。

特に、投票が18歳以上からOKになって間もなくの選挙で18歳の方が親御さんと一緒に来られるのを見ると気持ちが明るくなりました。

他の職員も見ていたようで、「なんだか良い光景だよねー」と共に話したことを覚えています。

番外編:地元の友達に会う

真面目なことを書いたのでここで一つ私の思い出です。

これは一度だけですが、めっちゃ地元で投票の事務をやったことがあります。

 

基本的に投票所での私語・雑談は禁止です(職務に関係することはOK)。

変に話し込むと職員、不正が疑われてしまいます。

※現に、めちゃくちゃ疑う人もいます。

 

地元の投票所に従事と決まった途端、

「あー…(察し)」と予想していたのですが、事は起きてしまいました。

 

時は昼過ぎ。

お昼休憩も終わって、投票のピークも過ぎた頃です。

受付係で少し一息ついているところで登場する中学の同級生(卒業以来の再会)。

 

なんでいるの!?

 

と第一声のあとに「いつから!?」とか質問の嵐。今じゃなくてええやろ

あの、選挙なんで、いま話せない(汗)とたどたどしく伝えて事なきを得ました。

 

そもそも親しい友人は少ないので地元で働くことをあまり知られてなかったのですが、

見事に選挙でバレました(笑)。

特に不正を疑われる感じではなかったのでホッとしています。

 

なぜめっちゃ地元になるのか、当時ちょっと親しかった選管(選挙管理委員会)の人に尋ねたことがあるのです。

理由は

知り合いがいた方が投票する方も安心だろ?

と。

そうかな、そうなのかも。(首をかしげて納得)

 

選挙は色々ありますね…。

まとめ

いつか話したいと思っていた選挙の思い出です。

ちょっとマズイようでしたら記事削除します。

 

 

そうだ、少し選挙についても調べてたので、総務省のページが一番信用して良いかと思うので載せておきます。

なるほど!選挙

あとは法律についてはe-Govという私御用達のサイトがありますのでそちらが原文書かれています。慣れないとちょっと読みにくいです。

安心してください。私も未だに慣れません。

公職選挙法

 

※選挙という方法も今の日本に合っているのかなーなんて考えるときもありますが、それを話すと草生えすぎて草原になり炎上して森林火災が発生してしまうので止めておきます。そのため政治云々の議論はここでは控えさせていただきます。

 

あと、Amazonでこんな本見つけて個人的にツボです(こんなんあるんや)

 

 

 

 

選管の皆様は本当にお疲れ様です。

選挙のたびに思いますが、見事な運営をありがとうございます。

 

選挙のこと、というか政治について関心を持つきっかけになるのはニュースとか面白そうなことからで良いかと思います。

まずはきっかけから。

叩かれるから今まで黙っておいた「世の中の真実」(Amazonページに移ります)

 

今回はここまで!

それではっ