2025年10月、日本から旦那氏が遊びに来てくれたタイミングで、久しぶりにイポーへ日帰り旅行してきました。
数ヶ月前に友人たちと訪れてすっかり気に入った街だったので、「ここならKL以外の雰囲気も味わってもらえるはず!」と思い、迷わず再訪を決意。
さらに旦那氏は“そこそこガチな鉄オタ”。ちなみに乗り鉄(乗車を専門とする鉄道オタクのこと)ね。
せっかくならマレー鉄道に乗せてあげたいという気持ちもあり、今回はKTMでイポーへ向かうことにしました。
結論… 雨が降っても最高の旅だった ので、その記録を残しておきます。
行く前の気持ち:静けさと自然にまた会いたくて
IPOHの文字が映える(Grabタクシー乗車中に撮影)私がイポーを選んだ一番の理由は、数ヶ月前に行ったときの心地よさが忘れられなかったから。
クアラルンプールの都会的な雰囲気とは違い、イポーは静かで、自然が残っていて、食べ物がおいしい。
「もし初めてマレーシアに来る人がいたら、KLだけじゃなくこういう場所も見てほしいな」と思わせてくれる街です。

そして今回どうしても外したくなかったのが洞窟寺院。
日本では見られないスケールの鍾乳洞や、大自然と宗教が融合したような雰囲気…初めて見た時の衝撃が強すぎて、旦那氏にも絶対見せたかった!
イポー名物「もやし」さらに食べ物の中では ダントツで“もやし”。
Restoran Tauge Ayam Lou Wong(老黄芽菜鸡沙河粉)は地球の歩き方にも載るほどの名店で、プリプリのもやしは何度でも食べたくなる味です。
KTMでイポーへ:祭日だけ注意!
KTM(マレー鉄道)は1週間前にオンラインで予約。
ディパバリ(ヒンディー系のお祭り。年末年始並みに長い&盛り上がる祝日)の時期に重なっていたため席が埋まりやすく、ちょっと焦りました。
祭日と重ならない日なら比較的空いていますが、早めに予約しておくのが吉。
ふつうに使えるトイレの洗面台
トイレは思ってたよりキレイ所要時間は片道2.5時間ほどでゆったり移動。車両にはトイレもあって安心ですが……タバコ臭かった😂
「日本と同じマナーを求めない」は大事な心得です(笑)
イポー到着:駅舎がすでに映えスポット
イポー駅舎(イギリス領時代の1917年建築)まず駅舎がとにかく美しい。
白亜の建物にBritish Colonialな意匠が残っていて、写真を撮る手が止まらない。
KTMコミューター。特急だと新しめのフォルム着いたときに、旦那氏と車両と一緒に写真を撮ってあげてたら、近くにいたインド系のカップルも同じポーズで撮影していて、その彼が彼女に「もっとこっちから撮って!」と構図を指定していました。
――鉄オタは国境を越えても共通するポイントがあるらしい(笑)
食べて・登って・飲んで:今回訪れた場所
もやしとチキンの有名店。支払いは現金のみ。- Restoran Tauge Ayam Lou Wong(老黄芽菜鸡沙河粉)
- Perak Cave Temple(ペラトン洞窟寺院)
- Tasik Cermin 2(ミラー・レイク)
- OldTown White Coffee Experience Centre
✖ Sam Poh Tong Temple(営業時間外で断念…次回リベンジ!)
ハイライト:ペラトン洞窟寺院の“まさかの登山”とお猿さん
洞窟内は仏像がいたるところにある今回の旅で一番印象に残ったのが Perak Cave Temple。
洞窟寺院と聞いて「中を歩くだけ」だと思っていたら、奥から突然“軽い登山ルート”が始まっていてびっくり(とはいえ、私は2回目なのですが)。
山登りの達成感は半端ない結構階段が続くのですが、登りきった人しか見られない 頂上からの絶景 が待っていました。
よく見ると3匹サルがいるそして何よりテンションが上がったのが 野生のお猿さん!
海外で野生動物に出会うと、なんだか特別な気持ちになりますね。
鍾乳洞内部もスケールが大きく、自然のパワーを感じる場所でした。
おとなしいけど触らないのが吉さらに洞窟の入口では、なぜかとても落ち着いた様子で座っているワンちゃんがいて、可愛くてほっこり。
「ここに住んでるの…?」と思うくらい馴染んでました(笑)
ハイライト2:Tasik Cermin 2(ミラー・レイク)で自然にどっぷり浸かる
ボートに乗りますなんといってもココは絶対訪れたい!
ボートに乗って洞窟をくぐりぬけると、
あの洞窟にゴムボートで入ります
隠れた世界が広がるそこは崖に囲まれた湖!!
写真だとその良さがまるで伝わらない!!
何が良いかというと、
そこには自然の静寂が存在したのですよ。
地球上にこんな空間があったのか、と感動するレベル。ここは風景はもちろん、自然の音を存分に浴びられるところ。
今回は雨が降ってきたので、雨音がもう美しいのなんの。ただ、そこそこ早くツアーが終わってしまったのが心残り。
それでも受付でひとり30RM払って行く価値アリ。
食べたもの:今回の“胃袋の優勝者”はやっぱりもやし
右上汁物は麺、一番左は鶏のゆで汁で炊かれたチキンライス食べたもの
- もやし
- チキン
- 鶏脚
- ホワイトコーヒー
美味しかったベスト3
- もやし(今回も文句なしの優勝)
- 鶏脚(見た目は勇気いるけど味は最高)
- ホワイトコーヒー
人生でもやしが主役になる日が来るとは思わなかった。それくらいうまい。あとタレが実にうまい。市販してくれ。
あと鶏脚はオススメにあったから頼んでみたくらいのノリだけど、これがうまい(語彙力)。よく煮込まれていてやわらかくて最高だった。
激甘ホワイトコーヒー。ホットがおすすめ。雨が降ってきたので駅に向かいつつOldTown Coffeeで休憩。マレーシア名物ホワイトコーヒーはイポーが発祥というので、せっかくなのでオーダーしてみました。
甘めのホワイトコーヒーには、付け合わせに頼んだ チキンナゲット がめちゃくちゃ合いました。
しょっぱ甘い組み合わせってなんでこんなに幸せなんでしょう。
ちなみに雨が降り続いているけど駅に向かおうとしたとき、親切な現地の方が傘をくれました。「ちょっと壊れてるけどこれ使いなよ」みたいな感じで渡してくれました。純粋な優しさが心にしみる。
お金事情:日帰りなら300RM以内で収まる
KTMの車窓から今回の旅行は日帰りだったので、宿泊なし。
ざっくりの費用はこんな感じ:
- KTM往復(1人):約90RM
- Grab移動:50RM前後
- ミラーレイクでボート(1人):30RM
- 食事:100RMあれば十分
→ 合計200〜300RMほど
KLからの気軽な日帰り旅行としてかなりコスパ良いです。
次回の自分へ:サンポトン寺院は“朝イチ必須”
今回は営業時間外で行けなかった Sam Poh Tong Temple。
午前でほぼクローズしてしまうので、次回こそ朝イチで向かいます。
あとイポーの観光スポットは屋外が多いので、雨天プランを一つ作っておくと安心。
晴れてるとより良いけれど、雨でもしっとりして悪くない街です。
まとめ:静かで絵になる街。初めてのマレーシア観光にも◎
市街地はアーティスティックな絵がたくさん改めて感じたのは、イポーは…
「古き良きマレーシア」を感じさせてくれる街 だということ。
KLの都会感とは違う、ゆったりした空気や自然、歴史的な建造物が詰まっています。
狭い路地でしか得られない養分があるこんな人におすすめ
- 鉄道好き
- 映える景色が好き
- 都会より郊外派
- 地理・地学が好き(鍾乳洞たくさん!)
1日あれば十分楽しめるので、KLからの小旅行にもぴったり。
また旦那氏と一緒に来たいと思える素敵な旅でした。



