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【マレーシア国立博物館に行ってきた】日本語ガイドさんのおかげで歴史が一気に身近になった話

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マレーシアに住み始めて数ヶ月。
「せっかく住むなら、この国の歴史くらいちゃんと知っておきたいよなぁ…」と思っていたところ、会社の友人から「日本語ガイドつきで回れるよ!」と誘ってもらい、初めてマレーシア国立博物館(Muzium Negara)へ行ってきました。

実は、KLには博物館がもう一つあって、どっちに行くのか直前まで分からず前日に確認して事なきを得たという。しかも「もし理解できなかったら、つまらなかったらどうしよう…」という気持ちもありつつ。

でも結論から言うと——

日本語ガイドさんのおかげで理解が一気に深まり、めちゃくちゃ楽しかった!

これはホント“行って大正解”なスポットでした。


アクセスと基本情報:私はグラブで行きました

国立博物館はKLセントラル駅からGOKLのバスから行けます。
もしくは最寄り駅のMuzium Negara駅もありますが、この日は前夜の飲み会のダメージが残っていたので乗り換えとか煩わしく、潔くGrab一択にしました。

  • 入場料:5RM(やっす!!)
  • 移動手段:Grabが一番ラク
    →ただし、朝は通勤時間帯なので値段が高いのと道が混むので時間に余裕を持って!
  • 日本語ガイド:無料(毎週火・金・土曜日10時から)
    →入場料さえ払えばOK。入場すると「日本語ガイドやってまーす」と日本語で呼びかけてくれているので近くまで行こう。
  • 所要時間:館内を回るのは1時間くらい。途中で抜けるのOK。

Non-Malaysian(外国人)なのにマジ低価格。ガイド料払わなくていいのん?と思うけど本当に5RMオンリーでした。

日本語ガイドの詳細や博物館へのアクセスはこちらのページが参考になります。

日本語ガイドツアーのご案内

ちなみに、写真はフラッシュなしOK/動画録音はNGというルールです。

日本語ガイドさんと巡る歴史ツアーが最高だった

今回案内していただいたのは、優しい雰囲気の女性ガイドさん。
声が小さいとか聞き取りづらいということもなく、本当に心地よいペースで説明してくれました。

初めて知った!マレーシアの“イスラム数”の理由

イスラム教が広まった理由って、私はてっきり「布教の結果」だと思っていたのですが、実は貿易をきっかけに王が宗教をイスラムに変えたという事実があったんです。

これはガイドさんの説明なしでは絶対に理解できなかった。

マラッカ王国と“転々とした統治者たち”

マレーシアの歴史は外からの支配の歴史でもあります。

  • ポルトガル→まあ分かる
  • その後オランダ東インド会社→うん、分かる
  • そして「オランダとイギリスの条約」でイギリス領に→は?

この「いつの間に!?」感を共有できるの、ガイドさんならでは。たぶん英語の展示の説明だけど理解できなかったと思う。

補足資料が優秀すぎる

ガイドさんが持っていた資料、特に見せてくれた地図がすごく分かりやすく、
時代背景が一気に頭に入ってきました。
特に氷河期時代の説明は、展示を見ただけでは絶対に分からなかった部分。
マレーシア(ボルネオ島含む)やインドネシアは、アジア大陸と一続きだったんだよ。

展示の小ネタがなんともinteresting

ご存知キリスト教宣教師フランシスコ・ザビエル

 

  • ザビエル、布教に失敗してた
    →だってイスラム教ですし
  • 日本軍がチャリで進軍してた(衝撃)
    →だって道が狭かったんだもん!(ガチ)
  • 日本軍の進出は侵略だが、それが結果的に独立の契機と見る人もいるとのこと
    →渡航する前に読んだマレーシア関連本には絶対書かれてなかった…

こういう“教科書に載らない補足”がめちゃくちゃ面白い。

英語表記の展示でも読めなくはないけど、
日本語で補足してもらえると理解の深まり方が段違いでした。

館内の雰囲気:にぎやかでポジティブな空気

チャリで進軍する日本軍

 

館内はA〜Dの4つの展示室に分かれていて、Aから順に歴史が新しくなっていきます。

小学生や学生の団体見学もいたので、雰囲気はかなりにぎやか。
日本軍進軍の写真など、胸がずしっとする展示もありますが、決して暗い雰囲気ではありません。

むしろ最後の展示は「独立」に向けて明るく締められるので、
見終わった後は希望のある気持ちになれます。

1957年8月31日、初代首相が

MERDEKA!(ムルデカ!)=独立

と7回宣言し、マレーシアは独立しました。

※第二次世界大戦後はイギリス領に戻っていました。

何者にも支配されず、自国に立ち返る瞬間というのは言葉にできないような晴れやかさがあります。

マレーシアの歴史を知ると、日常の景色が変わる

歴史を知ったことで、普段の街の見え方が変わりました。

例えば、独立記念日「ムルデカ」。
花火、パレード、街全体がお祝いムードになりますが、その背景が分かっていると
「そりゃ盛大に祝うよな…!」と納得。

そして、日本が統治していた時代の話も、正面から向き合うきっかけになりました。
良い部分ばかりではない。
でも、その歴史が結果的に独立につながった側面もある。
こういう複雑な歴史は、ガイドさんの補足があるからこそ理解できたと思います。

それに、興味深かったのは、統治していたポルトガル、オランダ、イギリス、そして日本。それぞれの国のことをあまり恨みがましく書かれていない。なんというか、この国のこざっぱりとした性格をそこはかとなく感じた。

ガイドさんは質問にもしっかり答えてくれる頼もしい方で、
初めての博物館巡りでも安心して回れました。


まとめ:これから行く人へ

  • 日本語ガイドは本当におすすめ!
  • 所要時間は1時間~1時間半ほど。途中で抜けるのOKだけど、予定は詰め込みすぎないほうが余裕を持って参加できるので◎
  • 行き帰りはGrabが便利
  • 暑いので飲み物は持っておくと安心(博物館に限らずマレーシア歩き全般w)
  • 初めてでも気軽に回れる、安心感のある博物館

ちなみに、ランチは帰りにKLCC方面までGrabで移動して食べました。だいたい10分かからないくらいで行けます。

さて、これで結びになりますが、マレーシアを観光しに来た方はもちろん、マレーシア在住の方もぜひぜひ訪れてほしいスポットです!

 

おまけ

昔のロールスロイスとか車両とか外に展示されてます。某界隈にはオススメですね。